「デザインあ展」は、NHK Eテレで放送中の子供向け番組「デザインあ」および「デザインあneo」発の体験型展示イベント。今回で3回目となる本イベントは“動詞”がテーマとなっており、「みる(観察)」「かんがえる(考察)」「つくる・あそぶ(体験)」のステップでデザインを体感する作品や、360°をスクリーンに囲まれて映像と音楽を全身で感じる作品など、35点もの完全新作や番組内でおなじみのコーナーなどが多数楽しめる。
内覧会のオープンに際し、マスコミ向けの挨拶に登壇した蓮沼は、約3年前に「デザインあneo」の音楽ディレクターをオファーされたときのことを振り返り、「実はかなり悩みました」と当時の心境を吐露。「この番組は映像と音楽の関係性があまり見たことがないほど完璧で。その中で僕が新しいことをする余地があるのかなと。でも、僕が参加することによって『デザインあ』が『デザインあneo』という新しい番組になって、これからも続いていく手助けができればと思ったのがお引き受けした理由です」とコメントし、さらに「実際に始めてみるとやっぱり楽しくて。番組には日本でもトップクラスの実力派映像ディレクターの方たちが参加しているので、僕も毎回新鮮な気持ちで、心と体を使って音楽を作ってこれました」と番組に懸ける思いを語った。
蓮沼執太 コメント
「デザインあneo」の音楽ディレクターとして
オファーを受けた初めの頃は、1カ月くらい毎日ずっと音楽を作っていましたね。番組で使う曲を一気に作らないといけないから、年末もお正月も返上で(笑)。最初は番組のキャラ付けをするような楽曲をまとめて作らないといけないから、すごく大変でした。「デザインあ」で流れていた小山田(圭吾)さんの曲がすごくカッコよかったから、いきなり僕が入ることでまったく違う雰囲気になっても、番組のファンの方はがっかりすると思うんですよ。かといって僕が小山田さんの音楽をマネするのも違うし、そもそもできないし。小山田さんが引いてきたレールに寄り添いつつも、どうやって自分らしさを出していくのか、そのバランスに最初は苦労しました。でもいざやってしまえば自分のものになるので、なんとかクリエイションできたという感じです。
展覧会について
今回の展覧会用に8曲くらい書き下ろしたんですけど、楽曲制作のために事前に展示の細かいディテールを教えてもらっていたので、実際に展示を見たのは会場が完成した当日の朝でした。ちょうど入口を入ってすぐのところにある「あ」の巨大バルーンを浮かべる瞬間に立ち会って、現場のクリエイションを担当した方々が「うおーー!」と盛り上がっていたのが印象的でしたね(笑)。僕の知り合いのクリエイターも多く参加しているんですけど、とても優秀な方ばかりで作品の完成度が高いので、大人も子供も楽しめる内容になっています。
デザインあ展neo
2025年4月18日(金)~9月23日(火・祝)東京都 TOKYO NODE GALLERY A/B/C
リンク
蓮沼執太|Shuta Hasunuma @Shuta_Hasunuma
NHK番組「デザインあneo」音楽ディレクターを務めた3年間の思い、初の展覧会開催について音楽ナタリーさんに話しています。
インタビュー✒️
https://t.co/QSbVEpabg8 https://t.co/sGqZTUz3DL